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現場の安全管理~各現場の安全管理専任者の必要性について~

私は、もともといわゆるオフショアと呼ばれる海上工事の世界でまず、現場の安全管理というものにふれました。

その後日本のゼネコンに転職し、日本の建築土木業界の安全管理というものに触れました。

その両者は同じ「安全管理」でありながら、大きくその内容や根本的な思想が違うように感じました。

なぜ、こういったことが起きているのか、自分の感じた違和感をもとに記していこうと思います。今後安全管理に関することもこのブログで書いていこうと思います。

一つの大きな違いは「Safety Officer」といったような安全管理を専任として行う職位者の有無だと感じました。

日本の建築現場でも「総括安全衛生責任者」「安全衛生責任者」といった安全に関する責任者が任命されているのですが、

大体は工事長であったり、工事主任が兼任しているのではないでしょうか?

そしてそういった人にとって安全管理はもちろん重要な業務の一つですが、必ずしも安全管理に専任できているわけではなく、責任は持っているが、実態は多忙な業務に追われて、安全管理に避ける時間は一日のうち何割かといった状況ではないでしょうか?

オフショアが業界の「Safety Officer」は違います、完全に安全管理を主目的とした職位であり、安全管理に関する現場での啓蒙活動もすべて責任をもって実行します。

日本の会社にも本社側にはこういった担当の人がいますが、各現場にそれぞれ専任者がいるというわけではなく、現場を巡回したりで対応しているかと思います。

海外の企業、特にオフショア関係者と話すときにこういう点で、食い違いが見られているのを感じます

「安全管理の専任者」はいるか?

という質問に対し「PMや工事長が兼任しています」ではダメなのか?という回答をよく聞きます。

それでも「安全管理の専任者」を置くことには意義があると思う。

それは、どうしても工事を進めるうえで、工程や作業時間を短縮することが正であるという考えには陥らざるを得ず、安全管理と相反する中で、その工程管理者と安全管理者が同一人物であると、その両立を目指すのは難しい状況がでてくるからである。

「安全管理者」は、工程管理からは全く関係なく「安全管理」に専任することで、本当の役目を果たすことができるからだ

しかし、なぜ一方の業界では「安全管理の専任者」が必須なのに対し、一方の業界ではそうではないのだろうか?

次回はその経緯についても調べられたらと思います