漫画レビュー

PPPPPP二巻

2022年4月4日発売のPPPPPP第2巻についてレビューします。

注:このレビューには内容のネタバレが含まれます

少年漫画では珍しい、音楽(しかもソロのピアノ演奏)をテーマにした作品

個性的な絵柄と作風は、初期の「鬼滅の刃」吾峠呼世晴先生を思わせますね。

2巻では、1巻の後半から音上(おとがみ)の6つ子(本当はラッキー含めて7つ子)の中で最初に主人公のラッキーと出会い、同じオーディションに参加することになったレイジロウを中心としたエピソードが繰り広げられます

肝になる演奏シーンをどう視覚的に表現するかが注目ポイントですが

レイジロウの演奏は、その強靭な握力から繰り広げられる巨大な音をあらわすよう、巨人とその足元に広がる夕焼けの風景を中心に描かれます

登場時はラッキーのような「凡才」のピアノを弾くことを辞めさせようとするなど、

ラッキーに対して敵対的だったレイジロウも徐々にラッキーに対して心をひらき、

最後にはラッキーの演奏で浄化されて、友好的な関係に。。。

なんといっても、この巻ではレイジロウが徐々に内面を吐露し、ラッキーに惹かれていく過程が見どころなのと、最終的にレイジロウの悩みが解決され、ラッキーの協力者となるところにカタルシスを感じました。

連載当初は一体この漫画はどうやって進んでいくのかと不安に思いましたが、この漫画はこうやって、いろいろと拗れた6つ子の悩みをラッキーのピアノで解決し、一人ずつ仲間にしていくストーリーなのかな?とこの漫画の「形」が見えてきたような気がしますね。

2巻の最後にでてきたもう一人の6つ子のミーミン編は現在ジャンプ連載中でクライマックスに向かっていryので、ミーミン編がどう終結するかも含めて、今勢いに乗ってきている週刊少年ジャンプの連載作品の一つだと思います。

このまま順調にいけばアニメ化も見えてきそうですね。これからが楽しみな作品です。